防カビ剤とオレンジ、グレープフルーツ

一口に防カビ剤と言っても、いくつかの種類があります。オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類の輸送時に使われるもので日本で認められている防カビ剤は4種類。まず、グレープフルーツ、オレンジ、レモンなどの緑や青のカビに有効なジフェニル(DP)。食品に直接塗布することは禁止されているため、薬剤を含ませた紙などで包まれています。ほか、白カビに有効で国内でも使われていますが発がん性のあるオルトフェニルフェノール(OPP)、柑橘類のほかバナナなどにもワックスとして使われるイマザソル、オルトフェニルフェノールと併用することの多いチアベンダゾール(TBZ)などがあります。チアベンダゾールには催奇形性があることで知られています。ポストハーベスト問題として有名になりましたが、今も一定量は危険性の高い防カビ剤がオレンジやグレープフルーツなどに使われているのが現状です。皮を剥けば大丈夫という意見もありますが、妊娠初期の妊婦はTBZを摂取することの危険性を知って注意することが重要ですね。

木材の防カビ剤と防腐剤

防カビ剤は、オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類に使われる食品用だけではありません。木材や、ベニヤ、畳などの建材にも利用されています。ベニヤの防腐剤にはホルマリンが使われていることはご存知でしょうか。シックハウス症候群などで注目され、人体に有害な防カビ剤や防腐剤を使った建材の危険性は有名になりましたが、輸入木材などには今も危険性の高い防カビ剤、防腐剤が使われていることも少なくありません。かといってカビ対策をしないわけにはいきませんが、日本国内の木材を使ったり、高価でも安全性の高い防カビ剤や防腐剤を使うことでシックハウス症候群のリスクを減らす努力もされています。防カビ対策をしなければ今度はカビの害に悩まされますし、よく換気をすることでかなりシックハウス症候群の危険性は低くなるとも言われます。防カビ剤を使うことのリスク、使わないことのリスクをよく知った上で注意しながら上手に利用していきたいですね。

防カビ剤の注意点

前述したように、輸入食品に付着した防カビ剤は、皮をむいたりして口に入れないように注意すること、建材はよく使われている防カビ剤や防腐剤のことを調べることなどですが、そういった物以外にも防カビ剤は、家庭で使う市販のものもたくさんありますね。カビを除去するスプレーなどは利用する機会も多いでしょう。ただ、防カビ剤はけして安全な薬剤ではありません。幼児やペットの手の届くところには絶対置かないこと。直射日光を避け、高温になるところには置かないこと。目に入ったらすぐに洗い流してから、誤飲の場合は吐かせないで水や牛乳をコップ1~2杯程度飲ませてから、どちらの場合もすみやかに医師の診断を受けること。皮膚についた場合も、すぐに水で洗い流しましょう。劇薬であることを認識した上で使用上の注意をよく読んでから使用してくださいね。

2012年02月04日の良い言葉
人生は思ったほど困難ではない。どうしようもないことを受け入れ、必要不可欠なものをなしですませ、耐えがたいことを耐えるだけでいい。byキャスリーン・ノリス
23時27分10秒最終更新

防カビ剤